ブランドを作る際、ターゲットは誰か、そのペルソナは?と、ブランドの受け手を想定します。しかし実際ロンチしてみたら、全く想定外の年齢層が反応した、ということがままあります。
同様にある商品を開発、例えば椅子をデザインしたとします。常識のある人には、それは「座るもの」と認識していますが、ある日幼児がそれを踏み台にしてテーブルの上に登ってて大わらわ、なんていうこともあります。つまり「座るもの」、と想定して作ったものが、そもそも「座るもの」という概念のない幼児にはただの都合の良い踏み台、となるわけです。
先のデザインの定義のところでも触れましたが、これもやはり相手との関係の設計ということになります。
そう考えると、自然界、人間界問わず、実はこういった「意図しないデザイン」は常に生まれているのではないか。むしろ、このことが、より世界を複雑化し、多様性や豊かさにつながっているのでは、という風にも考えられますし、デザインの本質に迫るもののように感じます。この概念をある時から勝手に「Unintended Design(意図しないデザイン)」と呼んでいますが、この分野の考察は今後さらに進めていくと面白いかもしれません。