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仕事を測る3つのポイント

いつからか、自身で何か起こす時、世の中の仕事を見る時、ある3つのポイントでその成功確度や持続性を測るようになりました。その3つのポイントとは「情熱」「意義」「需要」です。当初「情熱」「需要」だけかなと考えていていましたが、「○○の為」がないと道標の無い状態に陥ってしまい難しそうです。また社会的意義が全く無いと反社会的なものも是としてしまうことになります。
では「情熱」「意義」だけだったらどうでしょう。実は今世の中的にこの割合が増えているような気もしています。例えば、後継者不足で大切な伝統技術が消えそう、何とかしなくては!というシーンが思い浮かびます。よそ者としてやってきた若者、もしくは外国人が熱い想いを持って継ぐ、ということもありそうです。但し、そっくりそのまま継いだとしても、そもそも従来のマーケットが無くなっているに等しいので、新たなマーケットを作る必要があります。つまり「需要」の創出です。今だと若者の感性に合わせたポップでファッショナブルなプロダクトを作る、展示会に出品する、ということが考えられます。何れにしても、プロダクトを作るだけでなくマーケットも同時に作る必要があるので、膨大なエネルギーが必要だし、「情熱」と「意義」が常に高いレベルに保てることが何よりも大切な気がしています。
最後に「意義」と「需要」だけだったら。このケース、実は私達の世界でままあることで、新規ブランドを提案する際、提案側からすると、とても面白くて、間違いなくヒットすると確信してクライアントに提案します。ですが、当のクライアントはピンとこなくて、却下する。却下すれば良いのですが、ピンとこないまま何となくやってしまう。これは失敗の素です。プロジェクトを遂行する当事者が「情熱」を持てるようなものを提案する、もしくは情熱が持てるようになるまで議論を深める。でないと、まず人に「伝わらない」し、何かの拍子につまづいた時、立ち上がるエネルギーが湧いてこないのです。情熱を持って継続的に伝える努力をする、これが3つの要素の中でも取り分け重要なポイントかと思います。

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