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ビジネスの「我慢比べ」から、そっと抜け出す方法

こんにちは、関口です。

商売をしていれば、必ずと言っていいほどぶつかるのが「競合」という壁ですよね 。お菓子会社さんなら他のお菓子メーカー、住宅会社ならハウスメーカー。誰もが他社を意識し、差別化を図りながら商売を成り立たせようとしています

でも、ここで多くの人が陥ってしまう「罠」があるんです。それが、価格による差別化 「1円でも安く」と価格を下げていくのは、言わば「我慢比べ」です 。どちらが先に音を上げるかという勝負。これ、体力のある大手ならまだしも、まともに付き合っていたら、いつか持たなくなってしまいますよね

そんな消耗戦から抜け出すために、私がおすすめしているのが「棚を変える」という考え方です


「2,000円のポテトチップス」を売るには?

例えば、スーパーのスナック菓子コーナーを想像してみてください そこにある商品は、だいたい150円〜200円くらいが相場です 。そこに、もし「1袋2,000円のポテトチップス」が並んでいたらどうでしょう? おそらく、誰も買いませんよね

なぜなら、その「棚」にいる限り、お客さんは周りとの比較でしか価値を判断できないからです

では、そのポテトチップスを「本屋さん」に置いてみたらどうでしょうか? 「読むポテトチップス」として、そのチップスが生まれるまでのストーリーを一冊の本のような体験として売る 。本屋に他のポテトチップスはありませんから、比較対象がいなくなります

「比較されない」。これこそが、商売を楽にするための非常に重要なポイントなんです


スーパーの形をした「ディズニーランド」

この戦略で大成功している事例があります。全国からお客さんが押し寄せる、ある超人気スーパーです

多くの同業者がその店を視察し、同じ商品を並べ、こだわりを真似ようとします 。でも、ほとんどが失敗します。なぜか? 彼らは「スーパー」という棚の中で勝負しようとしているからです

実はその人気店、自分たちのことを「小売業」だとは思っていません。彼らの自己定義は「エンタメ業」。競合は他のスーパーではなく、「ディズニーランド」だと言い切っています

見る楽しみ:こだわりのデザインや演出に溢れている

買う楽しみ:新しい体験に溢れ、店を回るのが「旅」のようになっている

食べる楽しみ:厳選された商品そのものを楽しむ

こうなると、お客さんは「近所のスーパーで買い物をする」感覚ではありません 。旅行に来たような高揚感で、気づけばカゴの中に3万、4万と商品が入っている 。普段のスーパーなら絶対に使わない金額を、満足感とともに支払っていくわけです


あなたの「棚」はどこですか?

もし今、あなたが「価格競争で苦しい」「他社と比較されて選ばれない」と感じているなら、それは商品の質が悪いからではなく、「置かれている棚」が間違っているだけかもしれません

「同じ業種」の棚に並んで、金額だけで選ばれる消耗戦から一歩外へ踏み出すために、例えばこんな風に「棚」を置き換えて考えてみてください。

  • 「教育」の棚へスライド:モノの販売だけではなく、その分野のプロとして「教える」体験をセットにする。

  • 「ギフト・お土産」の棚へスライド:日常品としてではなく、大切な人へ贈る「想い」のツール・ギフトとして定義する。

  • 「コミュニティ」の棚へスライド:商品を買う場所ではなく、同じ価値観を持つ仲間と「つながる」場として提供する。

  • 「エンタメ」の棚へスライド:買い物を一つの「遊び」や「非日常の体験」へと昇華させる

このように、自分たちがいる業界の枠組みを少しずらしてみるだけで、比較対象のいない「唯一無二」のポジションが見えてくるはずです

あなたのビジネスはどの「棚」にスライドできそうですか?

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