16年前の婚活イベント主催経験が、今のブランディングの原点になった理由

グティの関口です。
実はあまり表向きにはお話ししていませんが、今から16年ほど前、私は「婚活イベント」の主催に奔走していた時期がありました。少子化という社会課題に対し、自分にできることはないかと考え、愚直に出会いの場を作っていたのです。
しかし、当時の現場には大きな悩みがありました。
運営側の限界と「趣味婚」での衝撃
当初はオーソドックスな出会いの場を提供していましたが、運営側の負担は凄まじいものでした。集まった方々の話を必死に盛り上げ、つながるきっかけを無理にでも作らなければならない。司会としての私のエネルギーは、常に限界に達していました。
「もっと自然に、心が通い合う仕組みはないか」
そう考えてたどり着いたのが、スポーツ、読書、ゴルフといった好きなものでつながる「趣味婚」でした。
この試みは、私にとって大きな衝撃でした。 私が必死に場を回さなくても、「どうぞ始めてください」の一言で、参加者同士が一気に打ち解け、会話が止まらなくなったのです。共通の価値観、共通の「好き」があるだけで、これほどまでに人は深く、速くつながれるのか。
この時の「心と心が直結する」感覚こそが、今の私の仕事の原点になっています。
ブランディングは、ビジネスにおける「趣味婚」
この経験から学んだことは、現在のブランディングにそのまま活かされています。
ビジネスにおいても、ブランド(会社)と顧客、そして働くスタッフ。この三者の間に「価値観のズレ」がなければ、無理に売り込んだり、無理にモチベーションを上げたりする必要はありません。
ところが、多くの現場ではこの「ズレ」が起きています。 ブランド側が大切にしている価値を正しく発信できていないために、本来出会うべきではない人との間に「すれ違い」が生まれ、お互いに疲弊してしまう。これは、初期の婚活イベントで私が感じていた、あの「無理やり盛り上げなければならない」苦しさと全く同じなのです。
シェアの奪い合いではなく、価値観の棲み分けを
ブランディングが正しく機能すれば、ビジネスは単なる「シェアの奪い合い」から解放されます 。
A社を必要とする人はA社へ、B社で働くことで輝ける人はB社へ 。 お互いがブランドのアイデンティティを明確にしていれば、自然と「その価値観を愛する人」とのマッチングが進んでいくからです 。
これこそが、私の掲げる「オールウィンの状態」であり、グティのビジョンである「幸せで賑わう社会」の実現に繋がると信じています 。
私が描く「幸せで賑わう社会」の正体
このビジョンは、単に経済が活性化してモノが売れればいい、という話ではありません 。私がかつて婚活イベントの現場で、参加者同士の心が通い合った瞬間に見た「あの熱量」を、社会全体に広げていきたいという願いが込められています
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「選ばれる」から「惹かれ合う」へ:企業が自身の価値観を磨き、正しく発信することで、無理な説得や売り込みが消え、お互いが惹かれ合う状態こそが幸せの出発点です 。
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ストレスのない商圏の構築:ブランディングによって「すれ違い」を解消することで、すべての人が自分にとって心地よい選択ができ、インナー(社員)もアウター(顧客)も幸せになれる世界を目指します 。
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個性が重なり生まれる「賑わい」:多様な個性がそれぞれの価値観を認め合い、「自分らしくいられる場所」が街に増えていくことで、社会全体の温度が上がり、自然と賑わいが生まれてくるはずです 。
私が16年前に婚活イベントで見た、あの「一気に心が通い合う瞬間」を、企業経営でも再現するために。 「自分たちの価値観を大切にして、本当に喜んでくれる人とだけ付き合いたい」と願う経営者の皆さまと共に、この幸せなマッチングを一つでも多く増やしていくことが、私の使命です 。