多動力
本ブログは、デザイン思考モデル「G-CID」を使いながら世の中のデザインを紐解き、デザイン思考が実際にどう使われているのかの理解を進めていきます。
数年前にホリエモンこと堀江貴文氏によって流布され、今となっては浸透仕切った感のある言葉「多動力」。
一つの場所に留まらず常に動き続ける力、という意味でしょうか。
この多動力をあえてG-CIDに当てはめて考えてみると、D、つまりDo(行動)になります。
目的(G)を決めて、観察し(C)、アイデア(I)を出したところで実行(D)、ではなく、目的も決めず、下調べもせず、まずは実行してみる。
これ、何かにイメージが近いと思うのですが、、そう、子供の遊びです。
例外を除いては、基本的に目的も準備もせず、とにかく動きまくる子供。
しかし子供達はその遊びを通じて、時には怪我をし、様々な発見や気づきを得ます。
これはCのCheckであり、インプットです。
その膨大なインプットと柔軟な発想から、子供達は時に驚くべきアイデアを披露します。
ここからわかるのは、多動力の本質的な価値は膨大なインプットによるアイデアの創出、そして実行力の伴った「デザインの生産」にあります。
言い方をかえると新たな価値の生産と捉えることができます。
現在、そして今後はとにかく時代の変化に対応するために、デザインによって新たな価値を生み出していくほかありません。
故に、今多動力が注目を浴びる必然はそこにあると考えています。
一方で気をつけるポイントが、Goalがすっぽ抜けたまま多動するケースで、この場合プロジェクトは生まれるけどすぐに立ち消えてしまう印象です。
ホリエモンの飛び抜けている点は、多動でありながらゴールへの推進力を持ち合わせている点です。
やはりプロジェクトをスパイラルアップさせるためにはGoalの設定は必要不可欠なので、ここはある種の切り替えやチーム力で解決していく必要があると言えるでしょう。